専門看護師の職務内容

専門看護師とは、あらゆる分野で看護をおこなっている助産師、看護師、保健師の免許のある方を対象にした、医療資格です。特定の医療内容を含んだ実務経験5年以上が最低条件のため、働きはじめたばかりの方や学生の方には少し遠い資格のように感じられるかもしれません。

専門看護師の仕事は多岐にわたりますが、病院内のスムーズな人間関係を活性化させる、一般看護師では気付かないような、病院の問題点に気付き、改善するように努力することです。若い看護師の育成や研修業務などに参加することも出来るようになるため、単純作業が中心だった看護師のなかには、責任ややりがいのある仕事を任されるようになり、自分に自信がついたという話をしてくれる方もいます。

現在の病院では看護師の人数が需要に対して非常に少なく、個々が問題を抱えたまま、患者さんに対しての診療をおこなっているところがほとんどです。患者さんに対してのケアはもちろんのこと、病院内での看護師同士のケアや悩み事を吸い取る作用のある専門看護師は、現代の医療機関において必要な資格であるといえそうです。

また専門看護師の資格をとると、周りで働いている看護師や医療従事者に良い意味で刺激を与えるということもある様です。日進月歩で医療内容が進んでいる今、看護する側も日々努力をおこなっていくことが大切です。最新の医療や看護内容を身につけ、看護師同士が切磋琢磨しながら前に進んでいくことは、これからの医療を考えるにあたり、とても重要な問題といえそうです。

専門看護師と学校

数年前に日本看護協会が制定した専門看護師という資格は、実務経験5年以上、そして看護師や保健師、助産師の資格を持っていること、そして一定の教育機関の看護勉強をしていることなど、実にハードルの高い資格のひとつです。

専門看護師になるには、それらの一定の条件をクリアしたうえで、1年に1回行われる(最近では11月に多い)専門看護師のテストに望むわけですが、専門看護師の試験内容は、一般的に、かなり難易度が高いと言われています。看護師の専門知識と幅広い応用力が問われることが多いため、独学で勉強することは、実に困難をきわめます。

専門看護師という資格が広まってから、最近では看護学校では専門看護師の資格を取得するための講座を開いているところが多いようです。独学で勉強した場合、専門看護師の幅広い内容を、1人で開拓していくのは非効率なことが多いようです。大学にておこなわれる、専門看護師取得のための講座は、過去の専門看護師の試験内容をあらゆる角度から分析しています。大学では専門看護師の資格をとるために必要な知識を、的を絞って、分かりやすく解説してくれるところが多いようです。

専門看護師の資格をとる方は、看護施設に働きながら取得するという社会人の方が多いため、仕事の空いている時間に効率よく数回の大学講座に参加し、試験対策に費やすという方が多いようです。高い専門性を要する専門看護師の資格。大学の講座などを賢く利用して、専門看護師の試験に余裕で臨みたいものですね。

専門看護師とその給与

実務経験が5年以上、特定の教育機関で習得をしていること、看護師、保健師、助産師の免許を持っている人、専門看護師の資格を取得するためには、数々の高いハードルが必要です。看護師全体の給与は年収で400万円代半ばが主流のようですが、東京や過疎地、病院の大きい小さいの規模によって、手当てなどに差があるようです。

高い専門技術と経験があり、病院全体の底力を押し上げてくれると期待される専門看護師には、ここ数年、医療機関の側も、専門看護師に対する手当てを拡充するようになってきました。医療機関の専門看護師に対する手当てには、一律した規定がないため、各医療機関によって差がありますが、例えば、専門看護師の資格をとったことで、課内の主任に昇格した、夜中心のシフトを、昼間中心の働きやすいシフトに変換してくれた、今までよりも1~2万円ほど月収があがった、教育研修や研究研修などに積極的に参加できるようになった、などのプラスの声が多数、寄せられていることも事実です。

金銭面では、専門看護師に対して月に1~2万ほど特別手当を与えるところが多いようです。月に2万のプラスですと、年間で20万あまり。わずかではありますが、資格をとることで月収が上がるのであれば、とるに越したことはありません。少子高齢化で、今後さらに、専門看護師に対するニーズ、高い専門性と看護知識を求める医療機関も増えてくるものと思います。専門看護師の給与も、時代のニーズとともに、右肩上がりになっていくものと思います。

専門看護師の転職活動

数年前に日本看護協会が制定した専門看護師という資格は、医療関係者や従事者の間で、いま最も注目されている看護資格のうちのひとつです。

専門看護師の資格をとるためには、看護師、助産師、保健師などの免許を持っているのはもちろんのこと、特定の教育機関のカリキュラムそして、特定の実習を含む5年以上の実務経験を要するため、専門看護師の資格を取得している看護師は、全国の医療機関で働く看護師のうち、ごくひと握りしか存在しません。そのため、ここ数年、専門看護師のキャリアと技術力を求めて、専門看護師の需要が年々高まってきています。

専門看護師の資格をとる方は、ある程度、キャリアを積んだ看護師が多いことから、専門看護師が転職活動をおこなう場合は、パソコンやケータイを使っての転職サイトに登録をして転職活動をおこなっている看護師が多いそうです。

最近は看護師専門の転職サイトが多く、一度自分のキャリアや資格などを登録しておき、勤務希望地や勤務先病院の規模、希望する科など、さまざまな条件を入力しておくと、転職サイト側が、その方にあった求人内容のみを登録されたアドレス宛ての送信してくれることが多いそうです。日中の勤務や夜間のシフト、忙しい看護師に代わって転職活動をおこなってくれる、看護師専門の転職支援サイト、専門看護師の方も積極的に利用していきたいですね。

また、看護師専門の転職サイトも、規模や応募方法なども会社によってまちまちなようです。複数利用してみて、自分の感触にあった転職会社を利用してみることがお勧めです。専門看護師の方の、よりよい転職活動が実を結ぶと良いですね。

専門看護師の求人

「現在の診療所では、毎日同じ仕事の繰り返し、もっと、こころざしの高い先生のもとで看護をしたい」「夜勤が多くて、その割にお給料が良くない、私のスキルで、もっとこう待遇をしてくれる病院、診療所を探していきたい」

看護師をいう職種にいる方なら、誰でも一度は転職を考えたことがあるのではないでしょうか。ある、会社がおこなった看護師の方へのアンケートによると、実に8割もの方が「他の医院への転職を考えたことがある」と回答してくれました。

夜間のシフトが多く、からだがもたない、残業が多くサービス残業が多い、看護師の人数が少なく1人に対する負荷が多い…職務内容だけでなく、一日たちっぱなしの看護師というハードワークに、病院側が手厚い待遇が出来ていないというのが現代の診療所や病院の問題点です。

とあるアンケートによると実際に転職をする看護師の多くが20代後半から30代前半にかけてです。学校を出て病院勤務になり数年たったけれども、果たして自分の過ごす看護師生活がこの病院でよいのか、他にもっとよい勤務先があるのではないか、そういった悩みが、この年代から伺えるように思います。

看護師が転職をおこなう場合に、まずおすすめなのが看護師専門の転職サイトへの登録です。看護師の求人は他の一般求人誌よりも飛びぬけて多く、一度自分のキャリアを登録しておけば、希望に合った求人情報を選んで送ってくれるところもあります。求人サイトに登録する場合、有利なのはやはり資格。専門看護師は今狙い目の資格です。実務経験を要するため、若い看護師には専門看護師になるのは、比較的難しいのですが、ある程度、キャリアをつんだ看護師の方には、専門看護師はおすすめの資格です。専門看護師という強い武器を身につけていると、いざというときの心強いサポートになるでしょう。

専門看護師の仕事

お年寄りの数は軒並み増えているというのに、それを支える子どもの数は減少している…働く女性の晩婚化と少子化が重なって、日本の医療保障制度もぐらぐらとぐらついています。

夢をもって入った看護の現場でも、度重なるハードワーク(夜間仕事の多さや、残業なども含めた仕事の長さ)に対して、とある民間団体がとったアンケートでは、半数近くの看護師たちが「今の仕事をやめたい」と答えているということです。夢をもって入った医療現場にも関わらず、看護師の数が不足していて、1人1人の看護能力が落ち始めているのではないかという問題が見え隠れしています。

専門看護師という資格は平成18年度に誕生したものですが、平成23年度には600人あまりの専門看護師が全国で誕生しています。特定の医療現場で医療実務に携わっていること、助産師、看護師などの免許が必要なため、大学生や専門学校生がとる資格というよりも、医療社会に出て数年以上働いているキャリアの看護師たちが、スキルアップも兼ねて取得している資格といった方が良いかもしれません。

専門看護師に求められる役割として大きいものは、ひとつに病院内でのコミュニケーションの活性化です。若い看護師たちの相談相手になってあげ、悩みを聞いてあげたり、職場が働きやすくなるように努力してあげます。一般的なオフィスでいったら総務課の役割に近いと思います。また、病院内の調整に努めながら、日進月歩していく医療技術に遅れないように、研究や勉強を同時に進めていくことも専門看護師の大切な仕事です。

専門看護師の条件

バブルがはじけ、リーマンショックが起きてからの日本は、残念ながら、バブル期に見たような浮かれ調子ではありません。円高がどんどん進むなか、政治はどうやら消費税のアップに苦心しているようです。私たち消費者も、これからは自分の領域は自分で守っていく、そんな心持ちでいたほうが良さそうです。

さて、そんな時代にあって、医療看護の分野でも、専門看護師や認定看護師など、特定の資格を身につけて、現在の待遇改善をはかりたいと願う人たちが増えてきています。

専門看護師とは平成8年に設立された日本看護協会が制定をした、看護実践能力の向上を願って誕生した医療看護資格のことです。特定の教育機関で定められたカリキュラムを受けていること、そして保健師、助産師、看護師などのいずれかの免許を持っていること、通算で5年以上の医療機関などでの実践を積んでいること(そのうちの3年以上は特定の医療分野で働いていること、そのうち1年以上は、定められた専門看護師に必要な教育実務を受けなくてはならないこと)など、専門看護師の試験をいざ受ける前にも、数々の厳しい条件が顔を並べています。

また専門看護師の試験に晴れて合格をした後も、きちんとそのスキルが維持されているかチェックするために5年ごとに更新検査を受けなくては、資格は剥奪されてしまいます。これらの様々な条件に加味する人はなかなかいなく、平成23年度時点でも専門看護師の人数はわずかに600人あまり。ただでさえ多忙を極めるナースたちに、これ以上勉強する時間や余暇はないということなのでしょうか。

専門看護師と病院社会

5年以上の看護現場などでの実践を積んでいること、看護師などの免許をきちんと取得していること、ある一定の定められたカリキュラムを受けていること、もちろん日本看護協会のテストに合格すること(口頭面接も含めて)…数々の難関をクリアしないと、果たしてその称号が得られない専門看護師の資格ですが、専門看護師の社会に与える影響はどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、専門看護師とその病院社会における役割を見ていきたいと思います。

専門看護師の役割として大きなものは「相談を受けること」にあります。患者さんからの、からだや心の悩みに対して寛容な心で広く、話を聞いてあげることはもちろん、医療に携わる側(ナースたち)の仕事や個人的な悩みに対しても、できれば聞いてあげられる立場に、専門看護師はなって欲しいのです。

そして、各ナースたちが気持ちよく働けるようになるにはどうしたらいいか、うまく調整をしてあげることも専門看護師に求められる役割です。専門看護師になる前は、自分勝手な一人よがりで看護をしていた方も多いと思います。専門看護師の資格をとった後は、個人レベルでなく、病院全体の社会を見回して、問題はないか、問題がありそうなら、若手ナースたちの話を積極的に聞いていき、改善点を見出していきましょう。ナースたちが抱えている問題をひとつずつクリアしたときに、病院全体の、得てして、その病院の総合力が大きくランクアップするといっても過言ではありません。

認定看護師と専門看護師

医療現場で働くナースたちにとって、資格取得は気になる問題です。専門看護師は新しい資格のひとつですが、専門的な知識と経験が必要なことから、今後、医療分野でさらに需要が拡大していくと見込まれていく医療資格のひとつなのです。

ところで医療資格というと「認定看護師」と「専門看護師」を挙げる方が多いのですが、どこがどう違うのか、仕事内容はどう違うのか明確に答えられる人は、ごく僅かなことが多いようです。認定看護師と専門看護師はどう違うのか一言で言うと、認定看護師は患者さんとナースの距離が小さくなり、患者さんに対するケアが増えるといったことが大きな特徴です。

それに対して専門看護師は、患者さんへのケアはもちろんのこと、同僚や後輩ナースの指導育成や病院全体がスムーズに動くように、周りの状況を考えることが必要になってきます。認定看護師が部分的なのに対して、専門看護師は、トータルで医療現場を支えていく力が必要になってくるのですね。

他人をケアしてあげ、いかに円滑に医療現場が進むかを観察するためには、まずは自分自身が軸をしっかり定め、適切な医療行為を行っているかが大切なポイントになってきます。倫理観念や思いやり、看護師としての基礎の力が求められていくわけですね。1人の医療従事者としてだけでなく、病院全体を考え、大きな目線で物事を見ていく力が専門看護師に求められていくわけですね。専門看護師としての資格取得後の仕事内容は無限大の可能性が広がっていそうです。

専門看護師の試験

今までのキャリアを活かして、さらなる看護分野でスキルアップしていきたいと考える人にお勧めなのが専門看護師としての医療資格です。看護師などの免許が必要なうえに、特定分野での実務経験も必要ということを考えると、専門看護師は働きながらとる医療資格ということがいえると思います。

専門看護師は「今後、ほかの医療機関に転職する際の自分の武器にしたい」「今の医療機関には満足しているけれども、さらに、自分を向上させてくれる医療資格をとりたい」と考える人には、もってこいの医療資格です。

専門看護師のテストは毎年異なりますが、だいたい11月前後、1年に1回行われることが多いようです。試験に落ちてしまった場合、次のチャンスは翌年というわけですから、専門看護師の難易度の高さをうかがわせます。試験は、記述式、総合問題、事例問題など、幅広い分野で出題されることが多いようです。

ペーパーでのテストのほかに、面接官との面接の時間もあります。なぜ、専門看護師になりたいのか、目的を問われることも多いですので、あらかじめノートに書いたり、友人を相手に質問、回答の準備、練習をしておくと、当日それほど緊張せずに望めると思います。また専門看護師の試験の場合、審査料として5万円、合格後に認定料として5万円、計10万円の費用がかかります。一時的には痛い出費ですが、専門看護師としての、これからの数十年を考えると決して高くはない金額だと思います。